病気はあなたへのメッセージ

弘前大学弓道場で練習が終わると、時々、そのまま道場で飲み会が始まった。そして、先輩方のうんちくが始まるのだ。入部した頃は、先輩方やOBの方々が集まって、ああだこうだ言われるのが何とも嫌だった。その内、興味を持って耳を傾けるようになった。

その頃、先輩方が言っていたこと。

「結果を求めるな。」

弓道部部訓だそうだ。酔っ払って話す先輩方の話は最初は、よく分からなかった。結果を求めるなというのは、究極には、結果を求めろということだった。結果を求めて求めて求めた先に、それを手放すと。的に矢を当てたいと思い続けてそのさきに、その思いを手放した時に結果がついてくる。

このことを思い出すと、昨年7月2日東京でのバイオレゾナンス全国大会で、天外伺朗さんが語ってくれたことを思い出した。

「魂が目覚める医療というのは、おこがましいではないでしょうか。所詮、医者は人間で、神様でも何でもない。病気は、みんな自らが引き起こすのだから。その病気のメッセージを受け取るのも受け取らないのも本人の自由でしょう。いくら医者であっても、人間である私が、患者さんを魂のレベルで治療なんかできませんよ。」

「いや、関根さん、そんなことはないよ。みんなさ、病気になっても分からないんだからさ、教えてあげるだけだよ。その内分かるよ。」

そんな言葉を頂いた。その時は、意味が分からなかった。今での真意は分からないし、きっと今、天外先生に聞いても、僕そんなこと言ったかな〜と言われるに決まっている。

今日、裏の金山を散歩してふと、二つのことを同時に思い出した。弓道部部訓と天外先生の言葉。

そうだな〜。みんな、分からないで困っている。そして、病気からのメッセージは本人の意識まで届かないこともある。でも、結果を求めずに、できる限りにことをしよう。

そんな決心を金山の山の懐で、朝日を見ながらした。