物質的な人ほど、波動性を否定し、スピリチュアルな人ほど、物質性を否定する

最近、診療をしていて気づいたことがある。
全ての存在は、粒子性と波動性の両方を持つという20世紀に入って、
確立された量子力学を理解できない人が多いということだ。
粒子性、すなわち、物質性を主張する人は波動性を否定し、
波動性を主張する人は、物質性を否定する。

このことに気づいたのは、友人でぐんまHHC事務局長のMさんが、
当院の診療を受けてからだった。
彼女はとても敏感体質で、約3年前に会った頃は、
自分の体調管理を、自然療法で行なっていた。
何より、育児中に不眠、パニック、幻聴、幻覚などに
悩み薬漬けだった日々から、
自然療法を自分で学び、西洋医学の薬漬けから脱却したのだ。ま
さに、「学びながら健康になる」を実践していたのがMさんだった。
だから、風邪をひくと、甘酒断食や、ホメオパシーで自ら管理していたので、
私のクリニックに訪れることはなかった。

あるレストランで、HHC理事会をしているときに、
「Mさんも点滴療法受けた方が良いですよ。」と理事のIさんから一言があった。
そんなことから、Mさんの「健康美追求プロジェクト」が始まった。
およそ4ヶ月前のことだった。
彼女の体をバイオレゾナンスで測定すると、とにかく、精神的に敏感であることがわかった。
どちらかというと精神性の不安定さが目立ったので、そちらをドイツ振動療法で調整した。
Mさんは敏感体質で、振動療法の最中に振動コードで指定した臓器が温かいなどの体感があって、
私を驚愕させた。
さらに、腸内環境を診ると、特に、小麦粉によるリーキーガット症候群を認めたため、
グルテンフリーの食事指導と共に、良質な乳酸菌を摂ってもらい、腸内環境を整えた上で、
デトックス治療として、グルタチオン点滴を受けてもらった。
同時並行で、抗酸化治療として、高濃度ビタミンC点滴、血液クレンジング療法を交互に受けてもらった。
およそ2ヶ月を経過した頃、まずは、お肌が綺麗になった。
複数人が、「Mさん、綺麗になりましたね。」となぜか私に伝えるようになった。
「本人に伝えてあげてくださいね。」なんて言いながら。

そして、4ヶ月が経過した時、とうとう、彼女の体の物質的な面に直面するようになった。
点滴療法して、余分な毒素を排泄して、細胞が元気になって来たときに、
Mさんが「まだ、疲れやすい。足の冷えもあり、お腹に力が入りにくい。
自分が発達障害の診断を受けているから仕方ないと諦めていた。」と話してくれた。
「いやいや、諦めることはない。」
そして、とうとう分子栄養学的評価のために採血した。
そもそも西洋医学不信だった彼女は、採血での評価は必要なくて、
バイオレゾナンスでみてくれれば十分だと話していた。
それでも、私は、伝えた。「いや、物質的評価も必要なのですよ。」と。
とうとう、採血。
すると、結果は、鉄不足とタンパク質不足、脂質不足が著しいことが分かった。
今まで、彼女の食事の摂り方に干渉はしていなかった。
聞けば、「土鍋で玄米を炊いて、野菜中心の食生活をしている。
出産後、自然療法に目覚めてから、動物性たんぱく質は体が欲しないので、
食べなかった。もちろん、添加物の多いものも食べていない。」
バイオレゾナンスで測定すると、炭水化物の分解酵素は十分働いているが、
たんぱく質、脂質の分解酵素の働きは不十分であると推定した。
そこで、今までの乳酸菌による腸内環境を整える治療法に加えて、
ドイツ振動療法で、消化酵素プログラムを追加した。
すると、振動療法中に、お腹がぐるぐる言い出したのだ。
漢方薬内服と振動療法による消化酵素サポート療法をしながら、
たんぱく質摂取量を少しずつ増やしてもらうよう指導した。
さらに、鉄不足は、食事指導と共に一時的にサプリメントで補充することを提案した。
すると、治療前に見られていた、ADHDの傾向、天候過敏性などの敏感体質が改善してきたのだ。

「もう、バイオレゾナンスによる推定では、発達障害の傾向は、ないですよ。」
と伝えた。

大きな講演会の最中は、いつも事務局長としてリーダーを全うしながら、
軽いパニック状態だった彼女は、どんなに大きな講演会でも、
落ち着いて対応してくれるようになった。
(4月末にHHC主催で開催した発達障がいに関する講演会は
来場者550名と大盛況だった。これも彼女の精神面が安定した
ことが大きいと思う(Mさん談))

さて、治療はまだ現在進行中だ。
今後の、Mさんの変化は随時レポートしていきたいと思う。
乞うご期待!

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つまり、波動性に親和性が高かったMさんが、物質的な治療を受け入れることで、
真の統合医療を実践することが可能になった。
Mさんの治療を通じて、分かったことがあった。
患者さんの中には、振動療法やフラワーレメディは受け入れられるが、
点滴療法やサプリメント、漢方治療には恐怖心を示す人がいる。
また、逆も然りで、点滴療法には理解があるが、
振動療法や自然療法には拒否反応を示す人がいる。
今までどちらの人のこともよく理解できなかった。
なぜ一方を受け入れることができて、一方を受け入れられないのか分からなかったのだ。
しかし、今回その理由が分かった。
物質は粒子性と波動性の両方の性質を持つということの理解が
一般の人には追いつかないというのがヒントになった。
私には、当たり前になりすぎていて、疑問に持つことさえなかったのだ。
今回、Mさんの葛藤に気づいて、そして両方を受け入れたことで、
より健康を追求できたことで、両面とも大切だという確信に至った。

私はとにかく、健康に寄与することであれば、
肉体により近いレベルから、精神性、魂性に近いことまで
何でも取り入れて医療を提供している。
これこそが、統合医療だと思う。自らの体で証明してくれた
Mさんに感謝したい。
(Mさん本人の同意を得て、掲載しました)