気づけば夢が叶っている

皆さんは、夢が叶った時の喜びを実感しているだろうか。

受験シーズンで、患者さんの合格の報告を聞くととても嬉しい。
自分も遠い昔を思い出した。
一浪して、弘前大学医学部に合格した時、
何だか春がとても嬉しかった。
その一年前に、医学部に入学していった友達たちを
とても羨ましく思い、自分もそうなれるだろうかと
不安だったのだ。
夢が叶った時、純粋に嬉しかった。
弘前に旅立つ前のなんとも言えない高揚感を覚えている。

受験といえば、医師国家試験に受かった時もうれしかった。
ただ、大学受験の時よりずっとストレスが大きかった。
ほぼ9割が受かる試験のため
落ちたら、内定をもらっている病院に就職できないという
なんとも悲しい結末が待っていた。
だから、受かった時は、喜びというよりは、安堵だった。

晴れて、研修医になった時
「高校生の時に、夢にまで見た医者になったのだ」という喜びを味わうもつかの間。
楽しくも苦しい日々が続いた。
でも、辛い時は、思い出すようにしていた。
「私は、医者になりたかったのだ。」

医者になってから、ずっと、自分の思う医療で開業したいと思っていた。
私は、勤め人は向いていないのだ。自分のお店を出したいなあと夢見ていたのだ。
そんな夢が、昨年、自分の理想とする形で実現した。

思い返せば、2014年に前橋で開業したが
今から思えば、サロンに近い形であり、今までの期間は準備期間だったと言えよう。

ちょうど一年前に太田に移転開業し
自分のクリニックをデザインすることを夢見て
試行錯誤していた。
ぐんまHHC、クリニックのスタッフと共に、笑って、泣いて
色々話し合って
建築士の冨田和則さんとの出会いもあって
現在のクリニックが完成し、12月に開業した。

夢にまで見た開業が実現した。

電磁波フリーで、なるべく人工的な物を使わず、人体にとって、自然に近いクリニックが
完成した。
NPO法人ぐんまHHCとさやかクリニックと協働で、学びながら健康になる仕組みを
太田を中心に全国に発信していく!
まさに、その核が建物と共に完成した。

そして、スタッフも揃い、理想の医療を追求し続け
それを提供している。
HHCでは、予防医学に力を入れて、病気にならない生き方を提案する
予防医学講座を完了した。
また、病院を出よう!まちへ出よう!をモットーに
町中で、体験しながら健康について学べるコト体験を企画し、大盛況に終えた。

一年前には想像もできないくらい、自分が夢見ていたことが
着実に実現している。

そのことを素直に喜びたい。

人間は、夢が実現した時には、次の夢を見ているため
実現したことの喜びを感じにくいのだ。

以前、夢見たことが身の回りに実現していること。
些細なことで良いので、そのことを素直に喜ぼう。