全力で患者さんに向き合うことをやめる瞬間

特に新しい患者さんとの出会いには、私は大変気を遣う。

相手が何を求めているのか、聞いていく。多くの場合、看護師さんの問診と患者さんの話を10分ほど伺うと、ゴールが設定できる。

私は、いつだって本気で、人に向き合っている。

でも、肩透かしに会うことがある。もしくは、のれんに腕押しのような状態。

すなわち、当院の玄関をくぐってくる患者さんは、なんとか病気を治したくてやってくる。

ときに、そうではない患者さんもいる。

「この先生、どんな感じかな〜。」

という感じは、5分ほど話せば分かる。ドクターショッピングされる瞬間。

そんなとき、ギアチェンジする。シフトダウン。

そう、人は、病院を受診するとき、そんなに気合いを入れていない場合もある。そんなとき、全力で対応すると肩透かしに会う。

そんなギアチェンジ、やっと最近できるようになったが、それが、臨機応変ということなんだろうか。私は、不器用だから、こういったことは難しい。

「手を抜く」とか「妥協する」とかということではないと、自分に言い聞かせる。

患者さんにとって、さやかクリニックとの今日の出会いも意味があるはずだ。今日最善の診療を心がける。

↑朝出勤したら、空があまりに綺麗だったので、クリニックの玄関の前でパチリと撮影した。