人間界のこと

ココ先生との会話

「ほとんどのことは、悩んでも仕方ないことで、ちっぽけなことさ。」

「そうは言っても、悔しいことは悔しいし、悲しいことは悲しいですよ。」

「まあ、君は若いからさ。そんな時代も僕にもあったよ。」

「え!そうなんですか?」

「そうそう。そんな時は、神棚に手を合わせて、葛藤をぶつけたこともあった。」

「ココ先生も、そんなことがあったんですね!?」

「そうそう。結局ね、神棚とは、つまりは自分自身だから、わがままもありのままにぶつけることができるんだ。そうすると、自然に気持ちが落ち着いてきたものさ。」

「私の場合は、悲しい時は、一人で泣いたり、怒りが強い時は、友達に話したりしています。そうすると自分の感情が、馬鹿らしいものに思えてきて、落ち着いてきます。」

「そうそう、結局は同じことだ。そのことを繰り返していくと、激しい感情を持つことさえなくなる。腹が立たなくなるんだ。」

「え?それは、お釈迦様か神様の境地ですよね?」

「そうでもないよ。だって、古事記にある様に、神様だって、あんなに怒りや嫉妬で殺し合いを起こすくらいなんだ。神様だって、あんなに欲望や葛藤があるのだから、人間だってそれがあって当たり前さ。人間をありのままに受け止める。裏があるのが人間だ。そうしたら、人に過剰な期待をすることもなくなる。そうすると、どんな人も、許せるっていうかな〜。」

「う〜ん。私には、まだまだ分りません!だって、悲しい時は、悲しい。怒っている時は、イライラする。特に親しい人との関係性では顕著です。親しい人に、裏切られたりしたら、絶対に許せない。だから、いつだって、葛藤だらけです。」

「君は、若いからさ。」

まだまだ、疑問は続くが、いつか、あらゆる人を許せる境地が手に入るものなのだろうか。いやいや、きっと私は、死ぬまで葛藤しているんだろうな。