コンプレックスの裏側にあるもの

先日、友人とランチを食べていたら、彼女がこんなことを言った。

「私のコンプレックスの先にあったことは、実は、本当にやりたいことだったんだ。」と話してくれた。

よく飲み込めず、その先を聞いてみた。すると、行政に関わること、多くの人たちを巻き込んでイベントをすることなどで、嫌な経験をして、自分のコミュニケーション能力や、行政と一緒に何かをやることに関してはコンプレックスがあったと言う。ところが、先日、市役所に行ってみると、不思議なことにみんなが応援してくれて、いつの間にかコンプレックスなんぞ吹き飛んでいた。その先にあったのは、彼女がやりたいと思っていたまちづくりに繋がることだった。

つまり、本当にやりたかったことだからこそ、できなかった時にコンプレックス、劣等感を持つ。どうでも良いことだったら、できなかったからと言って、さほど落ち込むことではない。興味があって、自分の使命に繋がることだからこそ、できない自分が許せないのだ。これが原動力になって克服できた時に、実は、使命の実現に繋がる。

私の場合、統合医療を実践し実績を上げている医者に会えば会うほど劣等感がつのった時期があった。それは、自分がやりたいことだからだ。いつの間にか、そんな劣等感はどうでもよくなった。劣等感を克服した訳ではないが、自分の使命を全うしようと思ったのだ。参考にする先人たちは沢山いるが、私にしかできないやり方を追求していこうと覚悟を決めた。

パニックの時こそ、チャンスだ。

あなたがイライラし、時に自分を責めて落ち込んでいる時には、実は、そこにあなたが本当はやりたい使命が潜んでいるかもしれない。

冷静になって、対処してみよう。実はそんなに難しいことではないかもしれない。