250302「発達障害を傾向と捉える社会へ」講演会実施報告
20250302 発達障害に関する講演会を無事に開催することができました。
当日は県内外から45名の保護者や支援者、教育関係者の皆様に
ご参加いただき、本テーマに対しての関心の高さがうかがえました。
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講演では、薬や既存の教育に頼らず、ホームケア等の工夫で
発達障害の子どもを育てた保護者の立場から木立瑠莉さん、
自然療法家で子育てカウンセラーの大手ゆり子さんの
お二人に、それぞれの経験や実践例をお話しいただきました。
木立さん講話
木立さんには、保護者の立場から
ご自身の経験をお話しいただきました。
・個性の違う2人の兄妹を尊重しながら、親としてどのように関わったか
・食事や生活習慣、環境づくりなどの工夫について
・実際に経験した失敗談や効果があったこと
壮絶とも言える経験をすべてご自身の成長と捉え、堂々と語られる姿は、
参加者の皆さんにとって大きな勇気と希望になったことだと思います。
大手さん講話
大手さんには、サポーターの立場から以下の内容について
お話いただきました。
・親自身のメンタルケアの大切さ
・誰もがのびのびと生きやすい社会を作るためのコミュニティのあり方
・学校や医療の枠組みにとらわれずに、支援者や仲間とつながり、学び合うことの重要性
地元・太田市で20年間、個性的な子ども抱えるお母さん方の
カウンセリングを実践してきた大手さん。
その優しくも力強い言葉の一つ一つが、参加者の心に深い響き、
涙を流す保護者の姿も見られました。
質疑応答
「学校や周囲との関わり方」についての相談が多く、
会場全体が悩みを共有しながら、真剣に聞き入る姿が印象的でした。
参加者の皆様が深く考え、熱心にメモをとって
おられました。
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以下、参加者の感想を抜粋してご紹介させて頂きます。
・木立さんの子育ての工夫がとても参考になりました。
仕事上、子供に関わることが多いので感情をのせずに
伝えることなどを活かしていきたいと思いました。
大手さんの脳科学の話や、インナーチャイルドの話など、
初めて聞くことがたくさんありました。
「子供は母のために」とう言葉が印象的で、すべてのことが
私自身を成長させてくれるための行動なんだ
と思えるようになりました。
(児童発達支援員 35歳 女性)
・2人の講演を聞かせてもらって、これまでの自分や自分の生徒との関わり方を
見直したいと思った。私はずっと「こうすべき」「先生と生徒だから」みたいな
固定概念をもっていた。
また自分がストレスを感じた時、きっとインナーチャイルドを刺激されて
いるのだと思った。
相手を無理に型にはめるのではなく、また自分も枠にはまりすぎないように
していきたい。
(小学校教員 36歳 男性)
・木立先生へ
いばらの道を進まれて1本の太い道を作ってくれたような気がします。
先生の後にたくさんの悩めるお母さんが続くと思います。有難うございます!
大手先生へ
もっとたくさんお話を聞きたいです。たんぽぽルームにお伺いします。
(主婦 42歳 )
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その他、木立さんの親子のリアルなやりとりが身近に感じられた、
大手さんの脳科学に基づく方法を学びたい、今後また2人のお話を聞きたい、
等々、たくさんのご感想をいただきました!
今回の講演会は、個性のある子どもとの向き合い方や
生活習慣の見直し、親自身や支援者のメンタルケアの大切さについて
新たな概念を学ぶ、貴重な機会となりました。
講演者のお二人の経験や想いに、多くの参加者が共感し、
支えあうことの大切さもわかちあえたと思います!
ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。