自閉症スペクトラムの最新治療法

さて、今回の研修のメインは、最終日のレヨネックス社主催の自閉症スペクトラム国際カンファレンスだ。学会の詳細は→こちら

1976年、ドイツでポール・シュミット博士が提唱したバイオレゾナンス医学を、それを世界中に広めているレヨネックス社が主催の国際カンファレンスだ。しかも、テーマが自閉症スペクトラム症。

発表されたのは

スウェーデンのストックホルムのDr.Hrald Blomberg。精神科のASD専門医として活躍されており、バイオレゾナンス医学と栄養療法を組み合わせた治療法を実践されている。

ドイツのKiel大学の教授 Prof.Dr.Andre Frankle。腸内環境の最新のトピック、脳疾患精神疾患全てに関連する腸内細菌叢について説明された。

ヨルダンで開業されているDr.Mohammad Talal Odeh Sarhan。栄養療法、解毒治療と共にバイオレゾナンス医学を取り入れ、ASD始め、多くの精神疾患に取り組んでいる。

香港で開業されているDr.Chang Yan Wai。中国では、空気での化学物質汚染が著しいと言う。発達障害ももちろん増加傾向だ。バイオレゾナンス医学を取り入れた治療法を実践され、多くの実績を上げている。

最後が、ラ・ヴィータメディカルクリニック院長で日本ホロス臨床統合医療機構代表である森嶌敦友医師。なぜ、外科医である彼が発達障害に取り組むのか、また水素療法を取り入れたバイオレゾナンス法で通級クラスに通う子供が通常級に通えるまで回復した最新の治療法を世界に発信した。

勇気付けられた点は、森嶌代表を始め、統合医療の多くの先駆者達の知恵を拝借して、当院で実践する治療法の方向性と、世界で活躍されているドクターたちの実践する方向性がほぼ一致していたことだ。

自閉症スペクトラム症に対しての治療法として、世界の実践する方法と一致していた点

その1、グルテンフリー(小麦粉制限)、カゼインフリー(乳製品制限)による腸内環境の改善が鍵を握る。

これは、スウェーデンのブルンベルグ医師から報告された。グルテンが腸内細菌叢を傷害し、血中に入るとそれが、血液脳関門を通り抜け、脳炎を引き起こす。それは、小麦粉成分グルテンの中のグリアジンに対する抗体AGA(Anti Gliadin Antibody)が作られることによる炎症だ。脳のプルキンエ繊維の炎症を引き起こすことによ理、GABA不足を引き起こし、注意散漫、多動症状を引き起こすのだ。さらに、最近では、大豆成分に対しても同様に腸内環境に影響することが分かっていると言う。グルテン、カゼインに次いでソイフリーが大事出そうだ。

その2、ビタミン、ミネラルバランスが脳機能の鍵を握る。

特に、ブルンベルグ医師は、脳細胞のメチレーション回路がきちんと回っているかどうか、それによって、ビタミンB12、葉酸、亜鉛、ビタミンB6などをサプリメントで補う。

ヨルダンの先生は、血液型別食事療法として、特に、ビタミンミネラルバランスと、タンパク質と糖質のバランスを重視していた。

その3、脳内の重金属のデトックスが鍵を握る。

特に、グルタチオン点滴が有効である点は、いずれの先生も上げられていた。特に、香港の先生からは、自閉症がどんどん増加傾向で、中国の大気汚染の汚染物質が影響していると推測し、デトックス治療に力を入れていた。

その4、バイオレゾナンス法による上記因子の推測、ならびに、ドイツ振動療法が、有効である。

もちろん、いずれの先生も、バイオレゾナンスを軸に診療されていた。振動療法は、主にレンタルシステムで、1日置きに振動療法を受けて、およそ3−6ヶ月で治療効果が出ていると言う。

最後に、森嶌代表から、いずれの先生も踏み込んでいない部分でASDに対する治療法の実績を報告された。その特徴として、

その1、頚椎の矯正が鍵を握る

出産時のトラブルによって、多くの子供が、頚椎のずれを伴う。これは、通常レントゲンでははっきりとは分からない頚椎の位置異常によって、脳への血流が阻害され、発達障害に繋がる。このため、デトックス治療の前に、専門のカイロプラクターによって頚椎の矯正を行う。

その2、腸内環境の改善にLPSが鍵を握る

LPSリポポリサッカロイドを用いて、腸内絨毛の修復を図ることにより、腸内環境の改善が迅速になる。

その3、肝臓の解毒に一工夫

大人であれば、グルタチオン点滴を用いるが、子供で点滴が難しい場合に、タチアワユキを用いたサプリメントやホメオパシーを用いる。

その4、水素吸入療法が鍵を握る

水素によって、振動療法の効果が高まり、特に脳細胞の修復が迅速になる!まさに、素晴らしい方法。当院でもつい、1ヶ月ほど前に取り入れ、水素を取り入れることで、振動が細胞に伝わる速さを実感しています。

いずれも森嶌代表から、世界に向けて素晴らしい治療法が発信されました。

多くの医師が実践に繋がりますように!

私も、今回、教えていただいた内容を診療に取り入れ、発達障害の治療にも力を入れてまいります。