自分の天命に気づかない場合は?

「守護霊さま、生まれた時に、職業や天命が決まっているとして、その天命に気づかない人もいますか?」

「もちろん、気づかない人もいる。いや、正確には気づいているが、気づかないふりをして、別の仕事を続けている人じゃ。そういう人は、毎日何かを不満に思い、何か、自分の心の奥がやりたいと思っている人に会うと、強烈に嫉妬する。でも嫉妬している自分に気づくのは辛いので、心に蓋をしてしまう。」

「そうすると、病気になる?」

「そうじゃ。本来、自分の天命と違うことをしていると、人は病気になる。大事なことは、心がワクワクすることに耳を傾けることじゃよ。」

「では、私の職業は、医者ですが、来られた患者さんが、本当にやりたいことと、現実のギャップに葛藤して、やっぱりやりたいことを諦めしまいそうになっている場合、どんなにこちらが、メッセージを送っても諦めてしまう人もいます。」

「それは、仕方ないさ。」

「では、私は、医者として何をすれば良いのでしょうか。」

「それは、密かに祈ることじゃな。」

「え?密かに?」

「うん。人は、変えようとこちらが力を入れれば入れるほど、変わらないものじゃよ。のれんに腕押しということわざは知っているかな?」

「なるほど、確かにそうです。」

「だから、密かに本人には、気づかれないように祈るのじゃな。」

「それは、意味がないのでは?」

「いや、それが、そうでもないのじゃ。まあ、そう力を入れずにやるが良い。」

「はい、分かりました。ところで、守護霊さま、以前、話されていた、あの世の神界の話は分かりました。仏界とは何ですか?」

「お、鋭い質問じゃな。」

「まあ、困った世の中じゃ。この世で、使命に気づかない人もいる。使命に気づくどころか、人に迷惑をかけて、それに気づかずに、家族を殺してしまうようなことから、犯罪や、はたまた、人生に諦めて自殺してしまう人もいる。その人たちは、神界に戻ることはできないのじゃ。ちょっと頭を冷やしてもらわないと、次の使命を与えることはできないのだ。だから、仏界で、修行してもらう。仏界は、この世への影響力はあまりない。ただ、自分を戒める修行が待っている。」

「では、修行して、心を入れ替えると、神界に行ける?」

「まあ、もう一度、この世にやって来て、天命に気づけばな。」

「では、気づかないと?」

「気づかない場合は、仏界とこの世をずっと行ったり来たりすることになるのじゃ。」

「その様子を守護霊さまはどのように見ているのですか。」

「まあ、担当の守護霊というのは、もどかしく見ているが、どうにもできないのじゃよ。」

「大変ですね。どうにかしてもらえると助かりますが。」

「そうじゃな。多くの人が気づいて、自分の天命を全うしてくれれば、この世の中ももっと良くなるだろうな。」

「そうですね。そんな人が増えるよう、私もこの世で頑張りたいと思います。」

 

妄想は止まりそうにない。