自分と相手は違う

「自分と相手は違う。」

と言えば、

「先生、そんなこと分かっていますよ。」

と言う声が聞こえてきそうだ。

無論、私も分かっている。

ところが、これを複雑にするのが、自分の劣等感である。劣等感とは、実は、昨日話した親から引き継ぐ思考の習慣である。思考の習慣(パターン)こそが、エピジェネティクス として引き継がれ、それを心理学ではトラウマと言い、ホメオパシーでは、マヤズムと言う。

この親から引き継がれる思考のパターンは何によって強化されるかと言えば、親からの言葉がけである。

そして、親の自我が強く、親自身が根っこの部分を癒されていないと、親は子供に期待しすぎたり、嫉妬したり、攻撃したりする。子供は親を気遣い、親を傷つけないように、できないふりをしたり、できるふりをしたりして、自分の才能に蓋をしてしまうことも少なくない。それこそが、トラウマであり、マヤズムだ。

この親の思考によって、歪んだ自己意識が、劣等感であり、自責の念である。

この劣等感から、他者に依存したり、過剰に他者を評価しすぎることに繋がる。つまり、自分を受け入れることができていないので、相手をありのままに受け入れることができないのだ。

劣等感に気づき、自分の真の力、才能を受け入れ、ありのままの自分を丸ごと受け入れることができた時に、先祖代々からのトラウマから、解放されるのだ。

フロイトは、逆だった。トラウマから解放されれば、劣等感を克服できると考えた。

しかし、違う。ユングもそのさきのアドラーも、自分の劣等感に気づき、自分の感情整理ができた時に、親からのトラウマから解放されるのだ。解放されれば、思考パターンの書き換えがどんどん可能になり、自分の人生を自由自在に形成することができるのだ。

このように自分を尊い存在として受け入れることができた時、初めて、自分と相手は違う存在として認め、相手の存在をありのままに受け入れることが可能になるのだ。

あなたの人生は、あなたの脳が形成する。あなたは自由だ。クリエイティブな人生を送ろう。