看脚下 足元を見よ

900年も前に中国は宋の時代に、北宋の禅師 五祖法演と呼ばれる高名なお坊さんが、3人の弟子と一緒に寺に帰る途中に、提灯の火が消えてしまった。

その時、五祖法演は3人の弟子に

「此の期に及んで、一句読んでみよ。」と言ったという。

佛鑑という弟子は「暁の輝く大空に色艶やかな おおとりが舞っているようだ。」と言い

佛眼という弟子は「危険な鉄のへびが横たわっていて、道を塞いで通れない。」と言い

佛果という弟子は「看脚下、こんな時こそ、自分の足元をしっかり見よ。」と言い

最後に五祖法演は「我が宗を滅する者は克勤のみ」と答えたそうです。

最後の師匠の言葉は、最後の佛果の言葉を認めた者として解釈されています。

これは、まさにとても興味深い話です。

おそらく、五祖法演という修行を積んだ偉い禅の僧侶は、きっと、三人の言葉のいずれも大切だとおっしゃったのでしょう。

困難に出会った時、あなたは、未来の夢を語りますか?

それとも、今ある恐れ、過去の失敗に向き合いますか?

それとも現在、今ある自分を大切にしますか?

いずれも大切だと思います。恐れを受け入れず、ポジティブシンキングは虚栄になります。恐ればかり見ていては、次に進めません。過去の経験からくる自分の恐れを受け入れ、そして、明るい自分の未来を夢見て、そして、足元をしっかり見て、今やるべきことをしっかりやること。

それが大切なんでしょうね。

禅問答が、今の社会に生きる私たちに教えてくれることが多いことに気付かされます。

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