医者は人間です。ご了承ください。

小さい頃に夢見た医者というのになってみて、思う。

私は、何のために生きているのだろう。

医者がいるから、人が依存的になるのではないだろうか。

もしかしたら、医者という職業がなかったら、人はもっと自分の健康について自分で責任を持つのではないだろうか。

毎日、多くの人が、いろんな相談をしに、やってくる。

「先生、子供とどのように会話したら良いのでしょうか。」

「先生、子供はどうしたら学校に行くのでしょうか。」

「先生、喘息が治りません。」

「先生、生理が来ないんです。」

なぞなぞの謎解きのように、患者さんに生活歴、病歴を聴取していく。そんなお話とバイオレゾナンスによる診察で、およそ、患者さんの病気の全貌が明らかになっていく。複雑な場合、くぐもっていて、すぐに明らかにならない時もある。

「さて、どこから話すとこの人は分かるかな?」

「さて、全部話すと混乱するから、今日は、どこまでにしておこうかな?」

「さて、治りたくないようだから、ひとまず、今日は、ここまで話そう。」

そして、患者さんと押し問答する。

でもやっぱり思う。

治るのはあなた。私ではありません。

息子さんの母親はあなた。私は母親ではありません。

総合診療だの、統合医療だの色々駆使したって、私は人間です。神さまでもあなたの守護霊さまでもありません。私の力は限られている。

そして、私も自分を過信しないようにしている。

そう、私という医者は、人間です。ご了承ください。