マスコミの影響力

大学生の頃、友人が「Mもんたより影響力のある医者になりたい。」と語っていたのを覚えている。もんたさんに限らず、健康番組で取り上げられた食品、納豆やらトマト、おくらなど、スーパーで売り切れてしまうと言う。それほど、マスコミの影響力は大きい。ちょっとやそっとでは、太刀打ちにならない。

サヤカ・クリニックでのお昼休みのこと。スタッフFさん「先生、漢方を溶くお湯を電子レンジで沸かしたという方がいます。」と。

最近、電子レンジを使ったお料理番組が多いので、一般的に言ったら何ら問題のない話かもしれない。しかし、動物は知っている。知人の飼い犬は、冷や飯は食べるが、電子レンジでチンしたえさは食べないと言う。電子レンジは便利ではあるが、物質自体の性質が変わってしまう。私も時々は、やむを得ず、電子レンジを使うが、調理で温められるものはなるべく使わないようにしている。スタッフの間では、何か特別な勉強会をしたわけではないが、皆それぞれ、同じような意識を持っていた。だから、漢方薬を飲む際は、電子レンジではなく、やかんかポットで沸かして欲しい。このようなことを地道に伝えて行こうかという話しをしていた。

そこで、Fさん「でも、マスコミを含め一般的には、電子レンジを使うし、私たちのような存在がマイノリティーですから、伝えるのは難しい。」

あ〜。Mもんたさんより影響力のある医者になるというは、なかなかハードルが高そうだ。