そばアレルギーはそばをやめても良くならない

「夫が、そばアレルギーになったので、もう私は、小麦粉をやめることができません。」

「?」

診察室では、あっと驚く質問を受けることがあり、何を聞かれているのか良くわからず、話がそのままになってしまうこともある。

卵と乳製品、果物、そば、などのアレルギーは、それらを食べなければ良くなるかと言えばノーである。

皮肉なことに、そばアレルギーはそばをやめて、うどんにしたら良くなるかと言えば、ノーである。そばアレルギーの人が、そうめんやうどんを食べれば食べるほど、アレルギーは重症化する。

ゆえに、そばアレルギーの人は、そばをやめるだけでなく、小麦粉をやめる必要があるのだ。

なぜだろうか。

小麦粉に含まれるグルテンの害は以下の4点に絞られる。

1、小麦粉に含まれるグルテンと言う蛋白質が、腸粘膜を傷つけ、リーキーガット症候群を引き起こす

2、グルテンと脳神経細胞、甲状腺、肝臓などの細胞のタンパク質の構造が似ているため、自己抗体が作られる

3、グルテンが分解される過程でエキソルフィンが産生され、これがモルヒネ様作用を示し、中毒性を生じる(一度食べるとまた食べたくなる)

4、グルテンが脳のメチレーション回路を阻害し、神経伝達物質が合成されなくなる(うつ、パニックになりやすい)

分かりやすい本があったので、興味がある方は読んで見てほしい。