あなたの生きがいは何ですか?

あなたの生きがいは何ですか?

生きがいとか、生きている意味とか、高校生の時に、同級生と話したのを覚えている。

私の隣に座っていたTさんは、進学校だったにも関わらず、大学に進学する意味が分からないと言って、みんなが、参考書を手にする中、インドの地球の歩き方を読んでいた。高校卒業後、本当にインドに半年ほど行っていた。

ある友達は、可愛い服を買えて、良い家を建てられれば良いと、熱弁していた。

進学先を決めるにも、誰も、明確に〇〇になりたいと言っている友達はいなかった。

よく分からないけど、私自身、将来は漠然としていて、不安でしかなかった。ピンと来なかった。

医者になった時も、周囲の先輩医師たちをみても、あんな風に生きたいというモデルに会うことはなかった。どこか、みんな、鎧を着て、一生懸命、自分ではない何かを装って生きているように見えた。

そして、思ったことは、自分で自分の人生を決めるということだった。

自分の人生に責任を持って生きているつもりだが、時々、体調を崩す。私の場合は、風邪を引いたり、腰痛がひどくなったりする。

そんな時、私は何のために生きているんだっけ?と思う。

病気はあなたへのメッセージだ。もちろん、過労、姿勢が悪い、などなど病気の原因はあるが、それ以上に何かがある時だ。

何のために、医者をやっているんだっけ?

私は、感謝されるために医者をやっているわけではない。私は、お金持ちになるために医者をやっているわけではない。私は、名声のために医者をやっているわけではない。私は、自己満足のために医者をやっているのだろうか?

何だっけ?

さやかクリニックの100年後、私がこの世からいなくなった後、一体、何が残るのだろうか。

バッチ博士は、何を思って、フラワーレメディーの体系を作ったんだろう。ハーネマン博士は、何を伝えたかったんだろう。

と考えると

私は、人の価値観が変わり、人が本当に健康になるお手伝いをしたい。それは、もはや、医者という職業でも、医療でもないのかもしれない。それは、「学びながら健康になる」と言う、教育と医療が融合した概念だ。

自分という人間を、医者という箱に閉じ込めるのはやめよう。